借金おじさんのBOLです。
44年間、特に大きな病気もなく健康に過ごしてきた俺だが、寝ることもできないくらい背中が痛み、とうとう病気になったかと覚悟を決めて病院へ行ってきた話だ。
痛みが激しすぎてほとんど寝れていない。
「背中の痛み」で検索すると怖い病気の可能性があること知り余計に寝れなくなる。
これは病院へ行ったら即入院で、家に帰ってこれないかもしれない。
入院のための準備で後から俺のアパートに彼女が荷物を取りにきたり、俺の両親が来るかもしれない。
部屋は残念ながら散らかっている…片付けないと…
俺は激痛に耐えながら夜中に部屋の掃除を始めた。
何をやってんだ俺は…
でも、ごみ箱のティッシュは絶対に片付けなくてはならない。
まじで背中の激痛は尋常じゃない。
今まで感じたこののないくらいの痛みだ。
「借金も返済してないのに死んでしまうのか」
残った借金で親に迷惑かけてしまう…
本気でそう思って覚悟を決めるくらいの痛みだった。
痛みに耐えている時間が苦痛すぎて朝までが凄く長く感じた。
「背中の痛み」症状と経過
2月1日(月)
朝起きると背中の左側肩甲骨下がなにやら痛む。
運動や背中に負荷のかかるようなことはしていないが…
週末の二日間は確かに飲みすぎた自覚もあり寝不足も重なって調子悪いのかなと思いながら仕事に向かった。
肩こりのような鈍痛ではじめはあまり気にしていなかったが、時間がたつにつれて鋭い痛みに変わっていく。
肩を回してみたり、首や背中をのばしてみたりストレッチしながら仕事をしていた。
「恐らく背中の筋肉の痛みだろうが今日はお酒を抜こう」
そう思い、しばらく様子を見てみることにした。
2月2日(火)
昨日の夜は横になるのも痛かったが、寝返りなどせずに右側を下にしていれば寝ることはできた。
朝起きても痛みは一向にひいていない。
でも身体をひねったり、振り返ったりしなければ痛みはあまり出ないので仕事に行った。
お昼に近づき昼食を買いにスーパーへ。
車の運転は大丈夫だが、バックで駐車する時が痛い。
スーパーで買い物中、歩く振動でズキズキ痛む。
「これは流石にやばいかも」
と思いながら仕事時間を終えた。
「今日もお酒は飲まず、ゆっくり風呂でもはいろう」
「温めれば少し楽になるかもしれない」
食欲がないとか気分が悪いとかの症状はない。
熱もないし痛み以外は特に問題はない。
心なしか昼間より痛みはひいてきたかもしれない。
「風呂に入って早めに寝れば明日の朝には良くなっているだろう」
そして風呂からあがり身体を拭こうとしたときに激痛が走った。
もう歩くのもやっとで息するにも痛くて苦しい。
「あ、もうダメかも…」
何をしようが悶絶するくらい痛い。
このとき俺は人生で初めて死を意識した。
覚悟を決めて病院へ
2月3日(水)
背中の痛みはどこの病院がいいのかもわからない。
激痛に耐えながら部屋の掃除をして病院の検索を始める。
内科の中でも消化器内科がいいみたいだ。
幸い実家近くのかかりつけ医は消化器内科なのでそこに行くことにした。
長い長い夜が明けようやく朝になった。
車は何とか運転できそうだ。
病院で症状を細かく伝え、まずはレントゲンと心電図を見てもらった。
待っている時間も長かったが、どんな結果であろうが受け入れようと覚悟を決めた。
俺の名前が呼ばれ、祈るような気持ちで診察室に入った。
なじみの顔の先生が困ったような顔をしている。
「レントゲンも問題ないし、心電図も問題ないですね」
「最近雪かきとか体に負担かかるような運動とかしてませんか?」
体に負担をかけた覚えはないが…
ひとまず内臓には問題なさそうなので安心した。
念のため血液検査もしてみようとなり、痛み止めの薬を飲み点滴もしてもらうことに。
それにしても不思議である。
筋肉の痛みだとしたらあの激痛はなんなのか。
点滴を打つために横になるのも起き上がるのも痛いっていうのに、この痛みの原因はなんなのだろうか…
そして血液検査の結果も良好だった。
先生からは内臓の問題はないだろうと、筋肉の痛みである可能性が大きいことを告げられ安心した。
処方された薬は痛み止めの薬だけ…
いやね、安心してよかった~って気持ちと、原因がわからないモヤモヤと複雑な感じ。
運動や筋トレもしてないのに筋肉の痛みって。
しかも今まで感じたこのないくらい激痛だったのに。
なんだったんだ?
「普通でいられる事に感謝」これからの課題
2月5日(金)
現在も痛みはあるものの大分マシになってきている。
寝れるし、仕事も普通にできる。
普通のことを当たり前にできることがやっぱり一番幸せだと感じる。
なにも特別な必要はない。
悪い状況から当たり前の普通の状況になるだけで感じる幸福感。
人って普通のことでも幸せを感じれるんやなと改めて実感した。
普通って案外当たり前のことじゃないんやなと。
そして今回感じたのはやはり「借金問題」
借金だけはさっさと返しておかないと、万が一自分に何かあった時に真っ先に不安になるのが借金のことだった。
ティッシュも心配だったが…
「借金とティッシュは片付けておかないと死ねない」
ということがわかった。
とりあえず背中のほうは1週間後にもう一度病院に行くこととなっているが、日に日に良くなっているので大丈夫そうだ。
とにかく何があってもおかしくない年齢になってきている。
健康診断は毎年欠かさず受けて日頃から食生活とお酒の飲みすぎ、寝不足などに注意しなくてはならない。
そして、借金返済とティッシュもだ。
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