借金おじさんのBOLです。
今回の記事は少々長いが、刺さる人には刺さると思う。
良かったら最後まで読んでみてほしい。
今まで散々負けまくってきた「海外ハイレバFX」を辞めて「SIB-FX」の検証を始めてから約半年が過ぎた。
海外口座では月に何回もクレカ入金していた俺だが、「海外ハイレバFX」を辞めて以降、証拠金を飛ばして追加入金するなんてことはなくなった。
そもそも「SIB-FX」の取引ルールを守っていれば証拠金を飛ばすなんてことにはならないので当たり前と言えば当たり前だ。
でも「海外ハイレバFX」でも証拠金を飛ばさないよう取引ルールはちゃんと決めていた。
「取引ルールを守る」という、どちらも同じ行為をなぜ一方はできてもう一方はできなかったのか。
この二つのトレードの違いは何だったのか。
俺の場合はという前提になるが、俺なりの解釈を整理してみようと思う。
FX初心者がまず学ぶべきスキル
初心者がまず学ぶべき事、知っておかなければいけない事の結論から言おう。
「SNS上の稼いでるトレーダーっぽい人に騙されるな」
「勝ってる人の手法を真似ても勝てるようにはならない」
「まず学ぶのは攻め方じゃない、守り方だ」
初心者や勝てない人が陥りやすいのが、まずチャートの読み方や分析ツールの使い方など、相場を分析することから勉強し始める。
これがいざ勉強し始めると面白いので、どんどんのめり込んでいく。
俺も多分に漏れずそのタイプだったのだが、初心者はFXで勝つ秘訣はチャートや相場の分析力だと勘違いしている。
勝ってる人のブログやTwitterをチェックし、チャートのラインの引き方やエントリーポイントの根拠などを真似すれば自分も勝てると思っている。
そのチェックしているSNS上の人が本物の勝ってるトレーダーかどうか判断できる力もないのに、簡単に信用してしまい初心者は常にFX商材のカモにされているのが現状だ。
最近もTwitterで若くてエロイ女性を装ったネカマちゃんが、純粋なおじさんたちを狙って荒稼ぎして消えた。
そういう俺も昔は商材に手を出したりセミナーに何万も払ったりした。
でも勝てるようにはならなかったし、この通り借金まみれだ…
チャートの勉強をしてもFXで勝てるようにはならないのは俺が証明している。
稼ぐ方法に秘密があるんじゃないかと必死に探しても、遠回りする上に大金を失うことになる。
「デイトレードで稼げるトレーダーに俺はなる!」
なんて夢見るのはやめたほうがいい。
専業トレーダーで稼げる奴なんて天才か変人かのどちらかだ。
間違っても「俺もなれる」なんて思ってはいけない。
「稼ぐ力より守る力」
これを一番最初に身につけなければならない。
勝つより生き残ることが最優先だ。
「早く稼ぎたい」と思う気持ちは痛いほどわかる。
だが、相場の世界で「早く稼ぎたい」という気持ちは悪影響しか及ぼさない。
「稼ぐより、守るを意識する」ここに気が付けるかどうかで、その後のFX人生が180度変わると言っていい。
資金を守るためには「資金を守るための知識」と「資金を守るためのルール」が必要だ。
そして大前提として、その「資金管理ルールを守る」ことができなければならない。
「規律を守る」「ルールを守る」ことの難しさ
FXや相場の世界は何をしても自由だ。
誰にも監視されず、好きなように行動できる。
行動指針を決めるのも決断を下すのも自分だ。
起きたことを他人のせいにはできないし相場のせいにもできない。
全て自己責任だ。
今まで生きてきた中で、こんなにも自由な世界はあっただろうか?
世の中には当たり前のようにルールがあり、それを守って生きてきた。
それがルールのない自由な世界へ飛び込み「ルールは自分で決めろ」と言われる。
自分で決めたルールを破っても誰にも罰せられない。
そんな世界でいったいどれだけの人が「規律を守る」「ルールを守る」なんてことができるのか。
当然、俺には無理だった。
日ごろから面倒なことは後回し、嫌なことには目を背ける。
普段の生活においても決めたことを守れない奴が、自分で決めた「資金管理ルールを守る」なんて出来るわけないだろう。
「トレードは普段の自分を映す鏡だ」
トレード以外の時間の過ごし方が、そのままトレードにも表れてくる。
普段からいい加減な奴が、更に「早く稼ぎたい」なんて意識でFXに取り組んだらどうなるのか…もう、容易に想像はつくだろう。
「海外ハイレバFX」と「SIB-FX」の違い
普段からいい加減だった俺が何年頑張っても「取引ルール」を守れなかったトレードが「海外ハイレバFX」だ。
つまり「早く稼ぎたい」を意識して勉強してきたトレード。
次こそはルールを守るぞと決意しても、感情は乱れ冷静を維持することができなかった。
感情が乱れるのは決して損切した時とは限らない。
利益を確定した後も、「あと少し我慢すれば、もっと稼げたのに!」となるのだ。
「人間の欲には上限が無い」
故に、「早く稼ぎたい」という意識が欲を助長させるのだ。
この状態では平常心でトレードするなんてできないし、状況が悪くなれば感情が乱れ理由をつけて簡単にルールを破ってしまうだろう。
一度でもルールを破ると相場は必ずその意思の弱さに付け込んでくる。
大袈裟ではなく、待っているのは破滅だ。
一方、「資金を守る」を意識しているトレードが「SIB-FX」だ。
「早く稼ぎたい」という欲を排除して、とにかく守るが最優先。
今まで何年も感情に振り回されてトレードしていた俺が、人が変わったように取引ルールを守れるようになった。
「早く稼ぎたい」という欲を排除したトレードが上手くいったのは「優位性・確実性」を求めていないからだ。
人は「期待していない」ことに対しては容易に受け入れることができる。
それに対し、テクニカル分析で少しでも「優位性・確実性」を求め始めると、そこには「期待」という感情が生まれ、その「期待」が裏切られたときの受け入れが難しくなる。
有名な著者、マーク・ダグラス氏の「ゾーン」にこんな一文がある。
大成できないトレーダーは、マーケット分析にとりつかれている。
彼らが切望するのは、分析がもたらしてくれそうにみえる確信である。
ほとんどの人がそれを認めようとはしないだろうが、実際のところ典型的なトレーダーは、あらゆるトレードで正解でありたいと思っている。
必死になって存在もしない確実性を手に入れようとしている。
皮肉なことに、「確実なものなど何もない」という事実を完璧に受け入れて初めて自分が切望している確実性を手に入れられるのである。
著者の言っていることは分かるが、いったいどれだけの人がこの境地までたどり着けるだろうか?
それができるのは天才か変人かのどちらかだろう。
俺は特別でもない平凡な人間である以上、「完璧に受け入れる」なんてことはできないということに気がついた。
遠回りするのも必要な経験
だから「早く稼ぎたい」という意識を捨てて、「資金を守る」意識を持つことが大事なんだ!
なんて、FX初心者にどれだけ熱弁しようが伝わらないだろうし、守り方ではなく攻め方のほうが興味があるだろう。
俺は遠回りしてきたことが無駄じゃなかったと思っている。
何百万もの資金を溶かして借金が増えて、大金を失い多くの時間も失った。
でも懲りずに10年以上諦めなかった結果ようやくたどり着いた。
若い時、親の忠告に「また言ってるわ」みたいな小言のように煙たがってスルーしていた事も、自分の経験値が上がるにつれて分かるようになってくる。
遠回りではなく必要な経験だったんだと思える日がきっとくる。
※まるで稼いでる人みたいな言い方だが…
FXで成功したいのなら、遠回りしたくないのなら、資金を失いたくないのなら、
「まずは生き残るスキルを身に着ける」
稼ぐスキルはその後でも遅くはない。
具体的な方法や答えは人それぞれ自分の中にあるものだと思うが、考え方や意識の向け方などは少しでも刺さる人がいてくれたら嬉しい。
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